大工の手道具

「のみ」って知ってますか？

のみは大工さんの七つ道具の１つ（笑）

「かんな」や「のこぎり」の方がよく知られているかもですね！

のみは何をするための道具かと言うと、木に溝や穴を掘る刃物です。

近頃の家つくりで「のみ」を頻繁に使う事はなくなりました。

それは、プレカットと言う便利な業種が誕生したからです！

木造住宅の骨組みを加工所で刻む作業では「のみ」「のこぎり」「かんな」が必需品！

木材と木材をつなぎ合わせるための「仕口」と言う部分を作るのに使います。

その時使用する「のみ」の事を「たたきのみ」と言います。

普通の「のみ」よりサイズが大きいです！

それより大きなノミもあります！

それは「つつきのみ」と言って、金づちで叩いたりせず、両手でつついて使うのみもあります！

根元に「かつら」と言って木割れ防止の金具がありません！

つつきのみも木と木をつなぎ合わせる「刻み」の作業にしようしたりします。

諏訪地方の諏訪大社上社では「御柱」の木造りの際にめどと言う角みたいなものを御柱の前と後ろにつけますが、そのめどの穴掘りに使用したりします！

皆さんが「のみ」と言わられて想像するのは「追入のみ」と言います！

「追入のみ」はどんな作業に使用すかと言うと、家の室内を作る時に主に使います。

和風造りや和室の造作作業で細かい作業に使いうのです。

日本間は「芯壁造り」と言って、柱の表面がそのまま見えますが、その柱へ敷居・鴨居・廻縁・長押と言った名称の木材をその形や大きさに合わせて掘り込み入れる。

これらを「綺麗」に「早く」「丁寧」に取り付けていく作業に「ノミ」は欠かせない手道具なのですよ！

「のみ」は刃砥ぎも重要です。

刃物は全て砥ぎ方ひとつで変わります、切れ味や曲がりくせなど。

刃物を見れば大工の技量が大体わかりますね（汗）

近頃は近代機械だけで家を作る作業が多い。これは時代と共に変わっていく。がしかし、大工の手道具はこの先消える事は無いと思います。

必ず必要な作業がどこかしらあるからです。

最近では手道具を使いこなせる大工も減っています。

私個人的に手道具が使われない家造りはつまらないと思っているので、弊社の家つくりは手道具を頻繁に使うような家が多いです。

これからの職人を育成していく為にも必要な事ですしね！

何といっても家の基本は大工ですからねm(__)m

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