結婚をきっかけにご主人の地元である長野に戻ってきたKさんご夫婦。お子さんの誕生を機にそろそろ家を建てようかと考え始めました。
「はじめはいろいろな住宅メーカーを見に行ったんです。元々、この土地には家具職人の父の工房があって、父の引退と僕らの家づくりのタイミングがちょうど重なったので、この場所に家を建てることになりました。でも、隣の家の田んぼや畑に光があたるようにとか、父がこれまで一生懸命やってきた工房の一部を残したいという希望がいろいろあり、自由度の高い設計をしたかったのですが、対応してもらえる住宅メーカーさんがなかなかありませんでした。
そんななか、知り合いの左官職人さんからぜひ住工房Kさんを見てみてと紹介されて、見学会に行ってみたら、どんな希望でも『いいですよ、いいですよ』と聞いてくれる。はじめは半信半疑でしたけど(笑)地元でいろいろと活動をされていたり、笠原さんのお父さんも大工さんだったというお話を聞いて、父も一緒に会ってみたら、トントン拍子に話が進み、奥さんもいいんじゃないと即決でした。」
お父さんの影響もあって、ご自身も山や木の勉強をしていたというご主人。
「いろいろと話を聞いて希望を叶えてもらえるという部分も大きかったのですが、僕も木の勉強をしていたし、昔、ログハウスを作ったこともあったり、木はずっと身近にありました。木をふんだんに使った家に遊びに行くと感銘を受けることも多くて、床が無垢材だととても床が温かかった。将来、自分も絶対に木に囲まれた家に住みたいと思っていました。住工房Kさんの家は、床にも天井にも木をふんだんに使っていて、その木自体にもすごくこだわっていて、さらに職人さんのお墨付き。
杉やヒノキは建築材のイメージがあるけど、日本でもみの木ってどういうこと?というところから、もみの木のいろいろな効能のお話をきいていくうちに、どんどんいいなと思うようになっていきました。もみの木の家というのは他のところではあまりやっていないブランド感というか、誰かが遊びに来たときにもみの木ってこんないいところがあるんだよと紹介できるのもいいですね。」
奥さまのこだわりはリビング階段と大きな窓。
「玄関からすぐに階段ではなくて、一度必ずリビングを通っていくようにしてほしかったんです。あとはほとんどお任せ。
大手の工務店さんに断られたことでも、『できますよ』『大丈夫大丈夫』と言ってくれるので、『本当?』と思いながら、いろいろ条件があるなかでよくいろいろなものを入れてもらえたなと、本当にありがたかったです。」
「家の前の道路が結構人や車の通りが多いので、薪棚がないと丸見えになってしまう。薪棚を外からの目隠しにしてしまおうなんていう、私たちにはないアイデアをすぐに出してくれるのも、すごくありがたかったです。
薪ストーブを入れることになって、子どもたちが危なくないように柵もすぐに作ってきてくれました。夏場は外せるようになっています。ちょっと何か相談すると、何でも臨機応変に対応してもらえてので、ありがたかったですね。
年に一度薪ストーブを掃除してもらう会社さんも大絶賛で、『あそこは本当にすごく勉強している』『すごい』というお話を、建てた後も聞くんですよ。いろいろな職人さんを見ている、プロの職人さんに認められているというのは本当にすごいなと思います。
最近家を建てた屋根をつくる職人さんも、『この屋根の色いいよね』『Kくんの家やっぱりいいよね』と言ってくれます。」
笠原さんにはちょっと何かあるとすぐに相談できるし、すぐに返信をくれるので、距離感が近いです。友だちといったら失礼ですが、親しいお兄さんという感じですね(笑)
薪割り機やトラックを貸してもらったり、住宅以外のフォローもたくさんしてもらっています。」
以前の工房と比べて暖かくなった工房に、お父さんも満足してくれているといいます。
「よくやってくれて快適。重量のある機械を入れることを考えたり、湿地帯に合わせた基礎を取り入れてやってくれました。見えるところだけじゃなく、環境に合わせて見えないところまでしっかりとやってくれるところが信頼できますね。ご近所の方もいいおうちだと言ってくれます。」