家の材料に木を使う場合、いくつか注意点があります。
用途に合わせた使い方と、木の目を活かした使い方、ここが家の素材として使用る際の注意すべき点と私が大工の道に進み親方に習った。これが私の現在の家造りに大きく関わっている!
家の外壁などに木を貼る場合の注意点は、木の目を「板目」で使うことです。外部は自然環境化ですので、湿気対策をする必要があります。木は水分を通す目と止める目がありますが、水分を止める目は「板目」樽などに使用されている目もこの板目を使用している。
そして、施工の際に注意すべき点もあります。板を縦貼り貼る際は木の根元は下で頭は上に向けて貼る事。板の外壁の現場をあちこちで見かけたりしますが上下逆さに貼っている現場も多く見かける。私が親方から指導された事は、「木は上下を自然の状態で使う事!」そして横に貼る場合は「東・南に木の頭を向ける事!」「太陽の方向へ木は育つもの、自然の恵みを使用させてもらうのだから木に対して敬意を払って使用す事!!」「逆さに使えばその家も栄えなくなるからな!」なーんて事を、耳に胼胝ができるくらいに指導された(笑)でも、考えたらおかしな事は言っていないと思うし、自然の物を自然のままに使う、当然ではないのだろうか。
室内へ使う時はどうなのか?
室内は湿気のコントロールを行ってくれる木の目を使うほうが良い。となると外部とは逆で、水分を通す目「柾目」柾目を使ったほうが湿度をコントロールしてくれる。室内のちょうど良い湿度は50~70%、これを適度に保ってくれる様に使用量も考える。
板目ではこの「調湿効果」は余り無い!木の事をイメージだけで売っている会社の営業マンは、板が板目で節だらけなのに「木は調湿してくれるのでいいですよ!」なんて説明する。そんな営業マンは信用できませんかね!
室内でもう一つ大事な事は床に使う樹種です。
一般の方は「床は木が良いのですが、傷がつきにくい硬い木がいいです」なんて事をよく言います。
でもそれは間逆の考え方です。床は常に肌へ接している箇所です、床の傷を心配するのでなくご自身の体を心配してください!家を人が守るのでなく、家が人を守るんです、硬い床の上では足腰に負担がかかりますし、温度も柔らかい木の方が暖かいのです。
選ぶ樹種は「針葉樹」でないといけません。針葉樹の柾目に限ります!
硬い広葉樹の床の上での生活はコンクリートや石の上での素足生活をしているのと変わりまりません。
木の家は「木」の事をきちんと知っている会社さんと造る方が木の家の間違った家造りにはなりません!
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