勾配天井。屋根形状にならって室内の天井も斜めにする天井で、体積が増すので室内も広く見せる事ができ、低い天井に比べると圧迫感がないのも特徴と言える。
先ほども言ったように体積が増すので、温度キープや空気の流れには注意が必要と言える工法でもある。
ひと昔の前までは、「吹き抜けや勾配天井は冬寒いからやらない方が良い!」と言われていた。特に寒冷地ではご法度な造り方と言われてきた。
今はそれを家の性能値でカバーできる様になっている。
断熱材の進歩による性能アップや開口部に性能の良い物を使用する事により外部との熱の移動をより少なくする事が可能となり、高性能な家を実現できるようになった。更に大事な事がもう一点ある。それは空気の流動である。室内の空気の流れを人工的に作る事によって空気の淀みを無くし流れを良くすることも性能住宅には必要と言える。この仕組みは24時間換気システムが補ってくれる。寒冷地の暖房や夏のエアコンの温度ムラや燃費にもこの24時間換気システムは大きく関わってくる。
より良い性能住宅にする事により寒冷地でも吹き抜けや勾配天井を可能となった。私が大工になりたての今から34年前は想像も出来ぬことだらけです!
今はそれを数値で表す事も出来る。計算方法は外皮計算と言われている計算方法で、家に対して窓の大きさやガラスの性能・断熱材の種類を計算式に当てはめればその家の熱還流率が表されて性能値が解る。
数値のレベルは地域差もあるので後は最寄りの地域に数値をはめこめば、自信の家が地域基準とどれだけ差があるのかが分かる。
勿論、こういった事をきちんと行って家の設計を行わう事は今は当たり前なのですが、今だ何もせず見よう見まねで家造りをしている会社もあります。この辺は建てる側が会社を見極める判断力を養う事も家造りには大切な事です。
見よう見まねの家造りは造る側も建てる側にも危険極まりないですね!!
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