家の暖房機が薪ストーブの場合どうしても薪ストーブが中心となる間取りを考えないといけません。
寒冷地では暖房機の設置場所一つで暖房効率が変わると言う事です。
特に全館暖房を一台の熱源で考えると間取りはとても重要になってくる。
更に2階建ともなれば吹き抜けから熱を上げないといけません。
そうなると尚更熱源の位置や吹き抜けの位置が大事になってくる。
エアコンなどの送風型の熱源機は強制的に熱を送るのでかなりの距離まで熱は届くし効率も良い。そういった熱源の場合はそれほど気にする必要はありませんが、薪ストーブの様に輻射熱タイプの熱源機は熱効率と空気の流れを家全体で考えないと温度ムラが出やすくなるのです。
勿論今の住宅は24時間換気システムが義務化されており、強制換気により空気の流動を起こしているので温かい空気を北面へ引っ張り外へ排出する仕組みとなっているのが当たり前ですが、輻射熱一台で全館を温度ムラなくすることは寒冷地では至難の業となるのです。
そして、今はTVが大型化しておりリビングではTVが中心となってきている。
それにより薪ストーブとTVの位置関係も間取りの際に頭を悩ますところでもある。
今の時代の設計は構造的な事に始まり性能・動線・空気の流動・温度・スタイルなど色んな事を背景に考えるので設計者としての技量がとても求められる時代になりました。
ひと昔前の「斬新さ」だけで設計者が務まる時代ではなくなりました。
コメント