家の床には無垢材が暖かい??いいえそんなことはありません!
周囲の温度になじみ蓄熱する無垢材もあれば、足裏の熱を奪う無垢材もある。
その違いは何なのか??それは材質です!
無垢材と言っても、家の建材に使用される木の樹種は何十~何百種類と存在します。
自然の木として言えば何万種も存在し、その木の性質は全て違うのです。
人が個人個人全て違うように、木も一本一本性格や育ち性質が違うのです。
木は大きく分けると、皆さんご存知のように「針葉樹」と「広葉樹」に分けられます。
大きな違いは「誕生時期」なのですが、時期をたどって説明していくと長くなるので簡単に説明します。
針葉樹→肌は柔らかく自己防衛に優れている木なので、一人で生きていく事ができる、根のみならず肌からも栄養分を取り込むことが出来る木なので根はそれほど張らない。色んな成分を含んでいる。
広葉樹→肌は堅いが自己防衛の出来ない木なので、周りの植物の手助けが必要な木、根からのみ栄養分を取り込むので根を出来るだけ広く張る。成分は殆どない。
木のぬくもりや暖かさ・蓄熱・成分効果を求めるなら「針葉樹」なんです!
温度と物の硬さは比例します。硬い物は冷たし、柔らかい物は暖かい。
無垢材だから温もりを感じれて体にも良いと勘違いし、硬い広葉樹を床に使用したりするとそれは逆効果!冷たさが半端ありませんし素足で硬い床の上での生活となるので足・腰への負担も大きくなる。一般的に使用されている新建材の床材「カラーフロアー」と何ら変わりありません。
キズが嫌だからと言ってナラやサクラなどの硬い床を使用すると、冬は石の上に立っているように冷たく夏でも疲れやすいので一年中スリッパが必需品となる。自然素材の家だから健康に良い!なんてことはなく、逆を返せば人に傷をつけて生活しているので家としての役割を果たしていないと言えるでしょう!
床は柔らかい針葉樹をお勧めします。しかし近年の素材は木が死んでいます。死んだ木は劣化に弱いです。と言う事は傷みが早い。ここが気をつけなくてはいけない盲点でもある!
死んだ木を作りだしてしまう理由、それは手間暇をかけず価格もコスパに繋がる人工乾燥方法だからです。強制的に熱を加えると針葉樹が持つ自己防衛の成分がなくなってしまいます。
結果、自己防衛が出来ないので劣化が早いのです。
無垢材はやはり自然乾燥の木を使用しましょう!百年単位で経過した神社仏閣の建物が今でも存在する理由がそれです。
自然乾燥を行った木は生きて製品になっています。自己防衛がそのままですので劣化に強い!
そして我々が暮らす室内の環境も整えてくれるので健康面もサポートしてくれる。少し値段は高価だが長い目で考えたら家はコスパで選ぶものではない!
木材は奥が深いし木材が地球を守っているのです!
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