先日の大工仲間との一コマです。
大工としての腕・大工としての材料の吟味、そして職人としての気質は皆それぞれに高い方たちばかりです。
私の周囲にはそんな職人衆が多いです。
それは親方たちの指導がそれぞれに良いから下へ引き継ぎ良い職人へ育つ。
そういった職人へ大工工事をお願いすることは極めて大事なことです。
ただ、大工としての腕と材料の吟味がしっかり出来るだけでは良い家は出来たとしても「室内空気環境」までが良い家が出来るのとは違う。
職人はこの視線で家を見ることが出来ない、しかしその昔の先人たちはその視線も踏まえ色んな意味で家創りをしてきている。
湿気を調湿する木の目、嫌な臭いを消臭するのに役立つ木の種類、構造材と内装材の使い分けなどなど。
今後の家にはこの「室内空気環境」を考えられた家が大事なんだと私は思う。
だから腕が良い事と木の種類をいろいろ知っている事に加えて木の持つ成分からの特性を知っておく事が重要です。
先日の大工仲間との話では皆木の持つ成分と特性を知る者がいないのです!
だから「なんでもみの木?」てな話になるのです!!
我々職人の世界では「もみの木」は針葉樹で柔らかく床などには傷がすぐつくので敬遠されがちな木、私も木の成分を学ぶまでは皆と同じ考え方でしたからね!
職人気質が強ければ強い方ほどそれを言う方が多いと思います。私がそうでした(汗)
でもきちんと学べばそれは決して無駄になるものではなく、住まう人へはよりプラスになること知る。
だから「職人として家創り」をしていく方と「そこに住まうご家族を思い提供していく方」との違いはこういったところに出るのだと感じた一コマでした!
私はもみの木の家に住む「住まい手側の立場」と経営者である「提供側の立場」と職人でもある「造りて側」と全ての立場から物事が見れます。
だからそれぞれに思うことがあり自分なりの家創りへの答えが今ここにある。
私は私の思う家創りをこれからもしていくだけですm(_ _)m
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