地震に強い家とは??
たまに見かける「4寸柱で地震に強い家」とかいうチラシ。最近では少なくなっているが、今だ4寸柱を売りにして地震に強い家などと言う会社もある。
でも実際に地震に強い家は材料の太さではありせん。この辺は建築屋さんなら常識的なところになってくるのだが、素人さんにはそう感じても仕方がないであろう。当然材種にも多少の違いもありますが、太さや材種では強度の差は驚くほど変わりがない事だけは覚えておくと良いでしょう。
では実際に地震に強い家とはどんな家なのか??
簡単に言うと、壁量が4面均一で部屋の広さも均一が一番なんですね。田んぼの田の字型が理想であり、地震の時に軸になる部分が無い家が本来からすると理想になるわけです。でもそれはあくまでも理論上であり実際は理想や立地や条件によって色々と変わります。
誰でも理想の間取りはLDKを広くしたい。南面は広く壁量が少ないのに対して、北面は部屋が小さく壁量が多い、この間取りが現在大半であるから北面を軸に地震の時に家がねじれて揺れて無理のある間取りだと倒壊してしまうのです。2階建の建物になると柱・壁面の直下率も加わってくるので間取りもより配慮が必要になってくる。(直下率とは1Fと2Fの壁面の位置のずれの割合を示す数値です)きるだけ上下に壁のずれが少ないように設計するのも設計者の技量にかかってきます。
人を色んな状況から守るのが「家」であるのに家が原因で人を傷つけてしまうのは本末転倒。
そこをきちんとした設計に仕上げるのが我々プロとしての役割であり仕事にしている意味があるのです。
ただただ広い部屋を望むことは家族を危険にさらす事でもあるので注意しましょう!
そしてそこを指摘できる設計者や建築店であるかどうかも大事なところでもあります。
お客様の言う通りはプロではありませんからね!!
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