県産材を使用した家。確かに聞こえと今の時代にはとてもマッチしているように思えます。
地元の木を利用した家造りになんの意味があるのでしょうか?それはエコなのでしょうか?
いいえ、木を乾燥させる際には「原油」を使用した乾燥法が用いられているのでその際に発生するCo2や余計な電気代もかかっている。コストもかかるし環境問題に実際は貢献できていないし値段も安くはない。
そして「高品質」なのかと言うとそうでもない。節だらけで抜け節には埋め木もしてあるB級品が多いのも県産材の特徴長です。
埋め木とは・・・人工乾燥により急激な熱を加えいる材料は木の粘りがないためにもろくなっています。そんな材料を切ったり削ったりした際に節が抜けたりかけたりします。そんな部分を人工的に手を加えて違う節や木をボンドで埋める事を言います。
当然人工乾燥機に入れてあるので「木としての効果」は特に望めない。それは人工乾燥の急激な熱により「木の油分と木の良い成分」を強制的抜いてしまっているから仕方ありません。
そして人工乾燥による木の強度はどうなのか?ここも疑問視するところです。KD材と言う強制乾燥の木よりAD材と言う半分人工乾燥で半分自然乾燥した木を構造材として使用したほうが強度はあります。
地域材を使いましょう!!これは県の木を使用して県にお金を落とす。余り始めている県産材を消費させる事が目的として行われているので間伐材で切った木、素材としては吟味されている木ではない。
そうであるならば値段は安くすべきなのでは?
そして自然素材やエコを前面に出すのであれば自然乾燥で行う事が最善です。
大量生産の出来る人工乾燥で品質のあまりよくない物を高価な県産材として付加価値を付けて高額商品とし販売している様な気がします。
はたしてこれでエコなのか?自然素材で良い効果が期待できるのか?
地産池消は分かりますがその根本に何が有るのかを理解して動くべきです。もっと良い商品がもっと安くで手に入るとしたら考え直すのではないのでしょうか?
「県産地域材」私には疑問が多すぎます。
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